薬害肝炎、全員救済は、総選挙へのゴングか？

「やはり、選挙は近いのか・・・・・・」


ー薬害肝炎訴訟、首相が一律救済表明ー

　「福田康夫首相は23日、薬害Ｃ型肝炎訴訟に関し、被害者全員を

一律救済する方針を表明。自民、公明両党が今国会に議員立法で

救済法案を提出し、野党にも協力を呼びかけて早期成立を目指す方針。

　政府はこれまで原告側が求める一律救済に消極的だったが、原告側との

和解協議の事実上の決裂を受け、政治決断で早期収拾を図ることにした。」


年金問題と薬害肝炎訴訟で、善玉から悪玉になりかけていた

舛添厚生労働大臣も、これでようやく、一息つけるというところか。

それにしても、なぜ、このタイミングで福田首相は、全員救済に動いたのか？

患者が１人でも多く助かるのは、非常にいいことだが、普通、この手の裁判で

議員立法してまで全員救済していたら、他の公害訴訟などもすべて、

国と企業が負けることになる。もちろん、これが「前例」となり、

ことあるごとに、時の首相は、「あの、薬害肝炎の時は・・・・・・」と、持ち出される

ことは、必定である。それを分かっていても、あえて、飲まざるをえなかった

全員救済の背景には、やはり、来る「総選挙」が、大きく影響していることは、

間違いない。「自民・公明の与党が、福田首相が、薬害に苦しむ

人々を救ったのだ！」と、選挙戦で、なにがなんでも言わなくては

ならなかったのだろう。小沢・民主党に「自公は、弱者を見殺しにした！」と、

言いまくられては、選挙に勝てないと本気で思ったということか。

そう考えると、やはり、総選挙は近いと、みるべきだろう。

そして、この問題に一定のケリがつく、もしくは、つきかけた正に、その時、

福田首相は、勝負に出てくるのではないだろうか？

年明けは、いよいよ、選挙モード全開になりそうだ。